エンダーレイン博士は、暗視野顕微鏡による「生きた標本」を観察することにより、多くのことを学び、それを書籍(1925年発行 「Bacteria Cyclogeny(細菌の生活環周期)」)にまとめました。
すべての微生物は、それ固有の特性を持つ生き物であり、栄養を摂取する培地の条件により、「微生物」の発達する「相(原子相、バクテリア相、真菌相)」が異なると述べています。
エンダーレイン博士は、ヒトに常在する「病原性の微生物」は二種類にすぎないと述べており、一つは「結核菌」、もう一つは「真菌」です。この二つは、相互にユニークな関係を保っており、相補いあい、置き換わることがもあると述べています。
私たちの体内に生息するそれらの「微生物」は、すべての発達相・段階に応じて、多かれ少なかれ「病原性」をもつと言われています。これらの発達相・段階を観察するには、暗視野顕微鏡(明視野顕微鏡では、これらの相は透明になってみえないため)で、「生きた血液」を観察ことでのみ観ることができるとのことです。
エンダーレイン博士は、体内微生物と共存するためには(病原性をもった相に微生物を発達させないためには)、体内環境をよくすることが大切だと強調しています。例えば、血液を過剰に酸性にしないための食生活(動物性たんぱく質のとりすぎを避ける)を心がけることが大切だと述べています。
詳細を知りたい方は、次の本を読まれることをお勧めします。
「暗視野顕微鏡による血液観察」
ーギュンター・エンダーレイン博士の研究からー
マリア・M/ブリーカーMD 著 伊藤 明子 訳